【沖縄シングルマザーの活躍推進基盤構築事業・記者会見】沖縄のシンママを応援!沖縄シングルマザーの活動推進基盤構築事業がスタート
2021年5月11日
公益財団法人オリオンビール奨学財団は、一般財団法人日本民間公益活動連携機構(JANPIA)の2020年度通常枠公募の休眠預金等活用法に基づく資金分配団体として、「沖縄シングルマザーの活躍推進基盤構築事業」を行う実行団体を公募しました。県内外9団体の応募の中から有識者による審査委員会を実施し、4団体を採択しました。
安心安全なコミュニティー醸成の支援・キャリア支援・企業との連携によりシングルマザーのキャリア支援を実施
オリオンビールは創業以来これまで、沖縄県経済の振興および青少年の健全な育成に加え、当グループの社会的責任として、地域社会への貢献・共存・共栄の願いの基、沖縄県が抱えるさまざまな社会的課題に着目し、奨学金事業、教育支援事業を行ってきました。
中でも貧困問題についてはその深刻さを重く受け止めており、その具体的な解決に向けJANPIAの助成資金を活用し、「沖縄シングルマザーの活躍推進基盤構築事業」に取り組むことになりました。2021年から3年間、当財団を軸として「安心安全なコミュニティー醸成の支援」「キャリア支援」「企業との連携」を重視し、シングルマザーのキャリア支援を実施していきます。
当財団は資金分配団体として資金を提供するだけでなく、事業評価のプロセス支援、ネットワーク構築支援、有識者を招いての勉強会開催など、さまざまな伴奏支援を実施していきます。また、助成事業終了後も継続的に事業運営できる体制をサポートします。
理事長 嘉手苅義男
代表取締役社長兼CEO 早瀬京鋳
株式会社アソシア
若年シングルマザーを応援するシェルター支援事業
沖縄のシングルマザーの中でも、最も条件が厳しい若年出産をするシングルマザーの出産を保護・サポートし、自分にあった仕事を探し、自立した生活を送れる包括的なコミュニティーを形成します。
若年出生率1位、シングルマザー率1位、貧困率1位の沖縄県で、必要とされつつも有効な手立てのない若年妊産婦に対し、安全に出産できるシェルターの設立、妊娠・出産時の学業継続のための条件整備、沖縄県独自の若年出産女性支援モデル事業を構築します。琉球大学・上間洋子教授、本村真教授を共同代表に据え、アカデミックな視点と連動して、現実的かつ効果的な事業運営を目指します。
社会福祉コース 教授 本村真
教授 上間陽子
ゼネラルマネージャー大城篤志・ゼネラルマネージャー津嘉山拡大
公益財団法人沖縄県母子寡婦福祉連合会
フードロス削減に必要不可欠なデータアナリストの育成事業
公益法人と企業(マギー株式会社)が連携し、新しい就労の形を構築します。日本の食品流通業界の大きな課題は、食品の廃棄ロスです。その大きな要因は出店地域の消費者需要が見えないところにあり、需要をデータ化し実際とのギャップが見えれば、廃棄ロスも削減できます。
今回は1年間の育成講座を行い、地域別の需要と供給をデータ化し、流通現場での売場作りから地域のトレンド、食文化などを組み込んだ解析をするデータアナリストの基礎を構築します。1年間のオンライン講座を経て、シングルマザーが安心して子育てをしながら仕事をできる事業「テレワークママ」(3年間で計50名)の構築を図ります。 就労収入の増加によって経済基盤を安定させ、子どもの貧困の改善につなげていきます。
総括責任者 小那覇涼子
アグリ事業部部長 山川朝潤
株式会社レキサス
シングルマザーが自信とやりがいを持って働くための就労プログラムとコミュニティー
ワーキングプアーからの脱却、社会からの孤立状態の解消、将来への不安感を希望に変える、沖縄在住のシングルマザーが抱える3つの課題を解決していきます。そのために、東京を中心に県外で発生するWeb運用の業務を沖縄の企業で受託し、PCスキルのないシングルマザーがスキルアップしながらWebデザイナーとして活躍できる体制を構築します。
事業終了から3年後には経済的に自立し、コミュニティー・チーム運営スキルと手に入れたシングルマザーたちが自ら法人等を立ち上げ、県内外のIT企業や支援団体と組んでシングルマザー就労プログラムを実施。互いのネットワークをさらに広げ、多様なスキルと身につけた人材を社会へと生み出します。沖縄県のみならず、シングルマザーがハンディと捉えられることのない社会を目指します。
執行役員 山川伸夫
代表 秋吉晴子
特定非営利活動法人リトルワンズ
企業と連携した母子家庭の就労環境整備事業
母子家庭の就労に関して、働く前にさまざまな苦労があり、働くを継続するための就労環境を整えることが大事です。そこで、県内企業と連携しながら就労環境を整え、継続した就労と安定した生活を構築します。
「母子家庭生活環境調査および支援団体支援事業」「複数企業協力普及事業」「就労環境整備事業」を3つの柱とし、沖縄県の文化、企業の体制、母子家庭のニーズに合わせながら、母子家庭のキャリアの構築、企業内の女性就労の体制作り、母子家庭の生活環境作りをモットーに、持続可能な就労支援体制を整えます。 当事業を通して、沖縄県のシングルマザーと子どもたちの「チカラ」を引き出し、沖縄県に女性向けの就労支援の文化を創ります。
代表理事 小山訓久
事業担当 船水けいこ
お問い合わせ先
公益財団法人オリオンビール奨学財団 TEL 098-954-9782